マンガ論講義1

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
263701   児童文学科 前期 3・4 2 竹内 長武

授業の主題(テーマ)
戦後ストーリー・マンガの歴史と事件(1945〜1963)

授業の目標(講義概要)
ストーリー・マンガは、戦後になって急速に広まった。戦後のマンガは、団塊の世代にむけて出版が続いた文化だが、その世代が子どもから大人に変わるにつれ、出版形態も大きく変化していく。そして60年代後半、日本には大マンガブームが訪れる。その流れは今日までおよぶが、こうした発展のなかにマンガはさまざまな事件を生み出してきた。本講義では、敗戦直後から1960年代の少年少女向け週刊誌の発刊までのマンガの歴史、およびそのなかで生じた事件を、代表的な作品や事件をもとにかえりみる。

授業計画
1 授業のねらいと概略
2 赤本マンガ出版
3 手塚治虫と赤本マンガ
4 月刊誌と絵物語
5 「少年ケニヤ」と山川惣治
6 月刊誌とストーリーマンガ
7 悪書追放運動の経過
8 盗作事件
9 貸本マンガの世界
10 劇画の誕生と発展
11 劇画の残酷描写
12 少年少女週刊誌の創刊
13 少年マンガの戦記ブーム
14 マンガの性描写

評価方法
出席および筆記試験の総合評価

テキスト
竹内オサム「戦後マンガ50年史」筑摩書房 1480円

備考